多焦点レンズ- 橿原よしかわ眼科

橿原よしかわ眼科

イオンモール橿原 3F
無料駐車場 5,000台有

0744-33-9250

多焦点レンズ

多焦点眼内レンズとは
多焦点眼内レンズとは

白内障手術の際、濁った水晶体を摘出した後に目の中にいれる眼内レンズの1つです。メガネやコンタクトレンズに2焦点タイプの遠近両用があるように、眼内レンズにも2焦点や3焦点などの多焦点眼内レンズがあります。人工的な眼内レンズにピント調節機能はないため、通常の眼内レンズでは、裸眼のピントを遠くに設定すると近くを見るには老眼鏡が、ピントを近くに合わせると遠くを見るには眼鏡が必要になります。

単焦点眼内レンズ

単焦点眼内レンズ

遠方または近方に、1ヶ所しかピントが合いません。

多焦点眼内レンズ

多焦点眼内レンズ

遠方と近方など、複数の距離にピントが合います。

白内障手術後の眼鏡装用を減らす、もしくはなくすことを目的として開発されたのが多焦点眼内レンズです。このレンズの誕生により白内障手術を機会に眼鏡のいらない生活を手に入れることができるようになってきています。多焦点眼内レンズには様々な種類があるため、その選択には患者様の生活スタイル、仕事や趣味、年齢に合わせて決定することとなります。また、日本で認可されている多焦点眼内レンズではご要望にこたえられない方でも、海外では様々な種類の眼内レンズが使用されています。当院では幅広い選択肢からお選びいただけます。

ハロー・グレア現象
ハロー・グレア現象

多焦点眼内レンズは、夜間や暗所での光をまぶしく感じる(グレア)、光の周辺に輪がかかって見える(ハロー)、単焦点レンズに比べコントラストの低下などを感じることがあります。 多焦点眼内レンズの適正を確認するため、手術を検討されている方はまず適性検査を受けていただいた上で、ご本人の生活スタイルなどに応じた適切なレンズを選択させていただきます。

ハロー・グレア現象

多焦点眼内レンズの適応と非適応
多焦点眼内レンズの適応と非適応

生活スタイルと多焦点眼内レンズの適応

国内で認可されている多焦点眼内レンズはピントの合うところが2か所(2焦点)及び3か所(3焦点)のものと遠方から中間距離まで幅広く見える焦点深度拡張型眼内レンズがあります。 遠方(4ないし5m以上)の焦点は共通ですが、近方焦点はいくつか選択できます。近くの焦点をどこに合わせるかについては、日常生活に大きく依存します。

患者様の仕事内容、趣味などを確認しながら、近方の焦点位置を決めていきます。

多焦点眼内レンズの非適応

多焦点眼内レンズがあまり向かない方もいらっしゃいます。多焦点眼内レンズは、眼の中に入ってきた光を2つ以上に振り分けてしまうため、光を全て活用する通常タイプの単焦点眼内レンズより、見え方の質(コントラスト・色み・質感)が劣ってしまう可能性があります。
そのため、カメラマン、デザイン関係、歯科医など職業柄、術後の見え方の質にこだわりを持っている方、細かいことが気になる方は向かない場合があります。
また、多焦点眼内レンズを使いこなすために高度の網膜機能が必要であるため、網膜疾患などの病気に罹患している場合や非常にご高齢な方などは網膜の機能自体が落ちている可能性があり、見え方の質が劣ってしまうため、非適応となることがあります。

距離感の具体例
距離感の具体例

どの距離を見ることが多いか、どの距離を優先するかを考えてみましょう。

スマートフォン・手芸

スマートフォン・手芸
~30cm

新聞・読書

新聞・読書
30~50cm

PC・事務作業

PC・事務作業
50~70cm

料理・調理

料理・調理
70cm~1m

テレビ

テレビ
1~2m

車の運転

車の運転
5m以上

主な取扱レンズ
主な取扱レンズ

当院では、保険適用の単焦点眼内レンズ、保険適用の多焦点眼内レンズ(参天製薬 レンティスコンフォート)を主に使用しております。より強い老視矯正を希望される方には、選定療養対象となる多焦点眼内レンズのほか、強度近視眼の方に対してのローパワーレンズ(自由診療)も用意しております。レンズの特徴や患者様の費用負担額もレンズにより異なりますので、お気軽にご相談ください。

※多焦点眼内レンズは、術前検査で基準に満たない場合があります。また手術中の経過によっては、術中にレンズの変更を必要とする可能性があります。


取扱い多焦点眼内レンズ

パンオプティクス(乱視対応レンズ有り)

パンオプティクス

パンオプティクスは、国内で初めて厚生労働省による承認を受けた「3焦点眼内レンズ」です。

従来の2焦点眼内レンズより更に進化した眼内レンズで、遠方、中間、近方のそれぞれの距離に焦点をあわせることが可能です。

パソコンや料理など、より実生活での作業に適した設計になっており、約40㎝から60㎝の近方から中間距離において連続でピントを合わせる事ができます。
ハロー、グレアと言った夜間のライトの眩しさもかなり低減されており、夜間に運転をする方にもおすすめです。

また、乱視の度数対応が豊富で、より裸眼でのクリアな見え方を実現できます。

ファインビジョンHP

ファインビジョン

FINE VISION(ファインビジョン)はBVI社(アメリカ)製の回折型3焦点眼内レンズで、2023年に厚生労働省により承認されて選定療養の対象となりました。
特徴的なダブルCループ形状により、水晶体嚢内での優れた安定性を発揮します。また前出のパンオプティクスと比較すると、近方視力に強い傾向にあり、患者様のライフスタイルに合わせた選択肢を提供することが可能です。

TriDiff

TriDiff

TriDiff(トライディフ)はEyeOL社(イギリス)製の回折型3焦点眼内レンズです。2017年ヨーロッパCEマーク取得、日本では2019年より使用実績があり、自由診療として使用されています。
従来の回折型と比較すると光エネルギーロスが相対的に低く、ハロー、グレアが抑えられます。またカスタムメイドのレンズのため、乱視および屈折度数の幅が広いのが特徴です。当院では、主に強度近視など他のレンズでは対応できない方に対して用いています。

合併症
費用

保険診療

単焦点眼内レンズ、レンティスコンフォート、及び乱視矯正眼内レンズ(トーリックレンズ)については、通常の健康保険の適応範囲です。

2020年3月から多焦点眼内レンズの選定療養が始まりました。 選定療養とは、追加負担をすることで保険適応外の治療を保険適応と併せて受けることができる医療サービスです。 白内障手術に対しては保険診療で施行し、多焦点眼内レンズの部分を、通常の保険診療で使用する眼内レンズとの差額代金として追加で負担いただくことになります。

白内障手術(保険診療・自由診療)の費用

  1割・2割負担の方 3割負担の方 自由診療の方
費用
(片眼)
約18,000円 約50,000円 165,000円
費用
(両眼)
約18,000~
36,000円
約100,000円 330,000円

多焦点眼内レンズの費用

  片眼 両眼
パンオプティクス
(乱視なし)
352,000円 704,000円
ファインビジョンHP
(乱視なし)
352,000円 704,000円
パンオプティクス
(乱視用)
396,000円 792,000円
TriDiff
(乱視なし)
<自由診療>
319,000円 638,000円
TriDiff
(乱視用)
<自由診療>
330,000円 660,000円

※各々、上記レンズ代に加えて、白内障手術の費用(保険診療・自由診療)がかかります。

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